平成29年12月11日(月)~12日(火)の両日、農業大学校においてアグリスタート研修10期生の第3回集合研修を開催しました。2月のウォーミングアップ研修から始まり、4月の集合研修、7月の集合研修、10月の草刈研修、そして今回の集合研修で5回目の研修となりました。
今回の研修は、研修の終盤を迎えるにあたり、1年間の研修成果を互いに確認し合うことで、お互いを認め、刺激し合い、独立就農意欲の一層の喚起を図る目的で開催しました。
初日の前半は、各研修生から研修成果を報告し、それを受けて、上場理事長より就農に向けてのアドバイスをいただきました。各研修生は、1年間の研修を通じて、技術はもちろんのこと、農業で生きていくことについて、自分と向き合い、悩み、考え抜いて、それぞれがしっかりと答えを見つけていました。彼らなら、就農して立派な農業者となってくれると実感できる成果報告でした。
初日後半は、上場理事長の講演、先輩の体験発表、機構職員から営農開始にあたって必要な税務関係手続きやアグリスタート研修修了生の状況についての講演・講義を受けました。
上場理事長からは、「農業で生きていくために必要なこと」をテーマに、農業と農業者とは何か、社会の構造と役割分担、農業経営者と労働者の違い、農業と幸せについて講演いただきました。「農業とは家族と地域の中で助け合って暮らすことができる。皆さんにはオーダーメイドの人生をつくって幸せになって欲しい」と温かい激励のメッセージをいただきました。
6期修了生の石田敦裕さんからは、これから就農する10期研修生に自らの経験から得たアドバイスをしていただきました。「必ず成果を出すこと。それがお世話になった方々への恩返しになる。」と農業を始めるにあたっての心の持ち方についても教えていただきました。
2日目前半は、演習として、これまでの1年間の研修の振り返りを行いました。演習では、先輩の修了レポートをみんなで読んだ後、今後の目標について考え、後半で発表を行いました。日ごろ、受入農家での研修に追われ、自分と向き合う時間が少ない研修生ですが、今回の演習を通じて、じっくりとこれまでの研修を振り返り、自分自身を向き合い、就農という新しいスタートに向けて農業に対する思いを再確認できました。
研修も残り2ヶ月を切りました。今回が最後の集合研修となります。11名の研修生のうち4名は追加研修により更に栽培技術を学んでいきますが、残りの7名は2月1日より農業経営をスタートします。
それぞれが目指す目標や夢、そこに待っている幸せに向かって、地域のため、家族のため、そして自分のために、常に学び成長し続けて欲しいと思います。機構は、研修修了後も引き続き、全力で皆さんを応援していきます。また、地域及び関係機関の皆様には今後ともお世話になります。