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耕作放棄地復田研究会(H28.4.15開催 場所:日吉津村) その後について(第1報)

機構通信 2016年04月20日
耕作放棄地復田研究会(H28.4.15開催 場所:日吉津村) その後について(第1報)

 気温もあがり、灌木の抜根とフレールモアで除草作業を行った水田では、草の再生が始まりました。カヤは約20~30㎝、イバラも節々に数枚の新葉が出ています。そんな中、4月15日に復田に向けて2回目の作業を行いました。

 農地中間管理事業をすすめるにあっては、耕作放棄地再生事業の活用にとどまらず、今後は機構が直接再生作業を行う場合も想定されます。そのようなとき、一般の農業用機械でどこまでできるか、どのような作業をどのような仕様で業者に委託し、また費用はどの程度になるかなど一定の知識や技術を持っておくことも必要となります。

 本水田では、当機構が農地中間管理権を取得したうえ、鳥取県農業試験場の支援をうけながら、こうしたノウハウを積み上げるための現地ほ場としても活用させてもらうことになっています。

 当日は、鳥取県農業試験場から土壌断面について状況説明を受けたのち、24ps、43psトラクターで耕うん作業を試みました。その結果、24psであればほ場の一部に直径3㎝程度のイバラの根があってもが耕うんできるが、43psであれば直径5㎝程度のエノキの根でも可能であることが解りました。 

 こうした規格のトラクター+フロントローダーを所有する農家に相談し、季節を選び、またゴミや石等ほ場の様子をよくをみながら作業を行うことにより、再生作業は可能と感じました。

 今後は、草の再生や土壌中に残る根の腐敗の状況も見ながら、秋口には水を入れて漏水の有無や場所などについて確認する予定です。


(片づけあとの様子 左右上には作業後の状況)
DSCF1391.JPG

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